2025年度会員継続・拡大のお願い

2025年度 会員継続・拡大のお願い

 日頃より、埼玉県聴覚障害者協会の活動に多大なるご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
 当協会の会員数は年々減少しており、2025年度には891名と、昨年からさらに落ち込んでいる状況です。このまま会員数の減少が続きますと、協会の運営が極めて困難になるという、深刻な事態に直面しております。
 このままでは、日々の業務を担う専従職員の配置が維持できなくなる可能性があり、きこえない・きこえにくい人の保障や暮らしを守るための各委員会の活動にも支障をきたす恐れがあります。私たちの上部団体である全日本ろうあ連盟も同様の課題を抱えており、全国的な運動の力が弱まることも懸念されます。
 国では「障害者情報アクセス・コミュニケーション施策推進法」が制定されましたが、この法律を本当に意味のあるものにするためには、各市町村の計画に「手話の必要性」を明確に盛り込むよう、私たちが声を上げ続けなければなりません。また、深刻化する手話通訳者不足の解消は、私たちの暮らしに直結する喫緊の課題です。
 きこえる・きこえにくいにかかわらず、誰もが安心して暮らせる社会を実現するため、今こそ力を合わせ、私たちの活動をより強固にしていく必要があります。
 当協会は、社会福祉法人埼玉聴覚障害者福祉会が運営する「ふれあいの里・どんぐり」や「ななふく苑」の運営に深く関わるとともに、埼玉県手話通訳問題研究会および埼玉県手話サークル連絡協議会と連帯し、次世代のろう運動を担う若者を育てるという重要な役割も担っています。
 また、国では若年層の手話通訳者養成が予算化されました。大学等で35歳以下を対象に若手通訳者を養成し、手話通訳派遣制度を持続可能なものにしていくことは、きこえない・きこえにくい人の暮らしや権利を守るために不可欠です。皆様からの会費が、こうした未来への投資に繋がります。
 現在、協会組織のあり方についても改革・見直しを検討しております。ぜひ皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。皆様と共に、そして行政とのかかわりも一層強固なものとしながら、きこえない・きこえにくい人が安全・安心して暮らせる社会、より良い未来を築いていきたいと切に願っております。
つきましては、こうした協会の現状をご理解いただき、ぜひとも2026年度も会員として私たちの活動を支えてくださいますよう、心よりお願い申し上げます。
 誠に恐縮ですが、会員継続のお手続きをいただけますよう、ご協力をお願いいたします。
 今後とも、埼玉県聴覚障害者協会へのご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

一般社団法人埼玉県聴覚障害者協会
代表理事 小出 真一郎